1980年代、日本は空前のバイクブームでした。高校では禁止されていましたが、15歳になるとすぐに原付の免許をとり、続けて中型自動二輪免許を取りに行きました。
教習所ではそんな高校生で溢れんばかりでした。まさに「あいつとララバイ」や「750ライダー」や「バリバリ伝説」などのマンガで育った世代ですから。
教習所では、一本橋や坂道発進などの基本的な技術を練習する時間と、「訓練」と呼ばれる荒っぽい練習がありました。
元白バイ隊員と思われる恰幅のよい教官を先頭に、HONDAの400CCにのった教習生が20台くらい数珠つなぎさながら、狭い教習コースを縦横無尽に走り回るのです。
途中でこけたりしたら、退場、みんな必死で着いて行きました。
ある程度古参(といっても数週間早いだけ)になると、運転技術もあがり、教官のすぐ後ろに着けるようになり、ちょっと誇らしい気がしたものです。
そんなこんなで免許をとり、出世払いということでHONDAの250CCを親に買ってもらいました。
(この御恩は、しっかり親孝行して返します)
このバイクは私の青春そのものといっても過言ではありません。
友達とツーリングに行ったり、初めて彼女を後ろに乗せたり、海に行ったり、山に行ったり。
いやあ、いい思い出しかないですね。それまで彼女いない歴15年の地味男君が、ちょっと不良的なデビューを果たした訳です。お恥ずかしい。
大学1年の秋ごろ九州から大阪までのソロツーリングに出かけたことがあります。HONDAの250CCに乗って、大した装備も持たず、ひたすら一般道を東へ向かいました。
当時、兄が大阪に住んでいたので、そこに泊めてもらう約束だけ取り付けて、車の量が少なくなることを見越して、夜の7時頃から出発しました。
途中の行程は忘れましたが、翌日の昼過ぎには到着したような気がします。兄は近所の居酒屋でワニの肉とラーメンをごちそうしてくれましたが、観光らしい所には一つも連れて行ってはもらえず、たしか1泊だけして早々に帰宅しました。(実は兄弟仲はあまりよくない)
バイクなので、自分で観光すればよいのですが、どこへ行ったらよいかもわからず、大阪城の周辺を散策したあげく、夕方には帰路に着きました。
まあ、当時はバイクで走るのが目的でしたので、それでよかったんだと思います。
帰り道は、途中で雨が降り出しまして、雨具も持っていない私は全身ズブ濡れになりながら、ひたすらバイクを走らせ、一人青春しておりました。
途中、岡山あたりのガソリンスタンドで給油したのですが、あまりの寒さに施設内で暖をとらせていただきました。
スタンドの方はとても親切で、ストーブでおもちを焼いてごちそうしていただいた事を今でも覚えています。もちろん、ワニの肉よりおいしかった事は言うまでもありません。
こんな青春時代を過ごした人が、定年後にまたバイクを購入する人が増えてるそうです。私もまたその一人。
どのバイクを買おうか、いっそ大型免許をとってみようか、と夢をめぐらしている所です。
いま注目しているバイクは、HONDAのGB350S、SUZUKIのジクサー250 、KAWASAKIのZ900RSなどなど。
最近はレンタルバイクも豊富なようで、早速HONDA GOというレンタルバイクサービスに入会して、AMAZONでヘルメットとグローブも購入してしまいました。
まずは形から入るのがバブル世代の鉄則ですね。
レンタルバイクを利用して、自分の実力を再確認するとともに、購入するバイクの品定めをしてみようかと思っています。
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