Categories: FIRE

FIREの決断は自分との交渉である~生活資金と自由の値段

スポンサーリンク

FIREを決断するまで

FIREを決断するのは容易ではありません。特に若い妻子持ちの方はなおさらではないでしょうか。

年が若ければ若いほど、キャリアパスが描けないために、将来設計が難しいのではないかと思います。

しかし人生の選択は、究極的には自分のものであります。妻子がなんと言おうとも、自分の人生を自分らしく生きることは、個人の権利として認められて然るべきです。

かくいう私pandaも、決心するまでには相当な時間がかかりました。

特に、自分が求める経済的な自立レベルというのはどれくらいなのか、それに対して自分の現在地点はどこなのか??

 

家計相談の記事やブログで調べてみると、自分の中でおぼろげながら基準ができてきました。

  • この人は40代でFIREを目指しているのか、保有資産が5000万もある。でも子供がまだ中学生だったら、50まで頑張った方がいいかもしれない
  • この人は55歳でFIREを目指しているのか、保有資産が1億あるな。それだったら今すぐ辞めてもいいんじゃない
  • この人は50歳だけど資産が500万しかないな。65歳までに2000万は貯めないと厳しそうだな

とか。

[お金の悩みを解決!マネープランクリニック] All About|お金の悩み・貯金ができない悩みにアドバイス
マネープランクリニックはFPにお金の無料相談ができます。(記事の中のフォームから応募してください)貯金ができない、借金がある、赤字などの家計の悩みから、マイホームを買いたい、住宅ローン返済の仕方、保険の見直し、子どもの教育費や老後資金が心配...

 

panda家の2021年は、下の子が就職したので経済的な負担はだいぶ軽くなりましたので、

6000万以上の資産を貯められれば、FIREも夢ではないかもしれない

という印象を持ってはいました。

というのも、年金受給が開始する65歳まで10年の間(pandaは現在55歳です)は、金融資産を取り崩しながら食いつないでいくことになるとして、

生活費を月30万、年360万とすると65歳まで10年間で3600万。

年金支給後も不足するとされている2000万をプラスして、合計約6000万は必要かなぁと。

もちろん厳しければFIREのタイミングを後ろずらしすればいいのです。

ちょうどその頃、職場の人間関係に嫌気がさしてまして、より詳細に資産を調査した結果、pandaの資産は諸々合わせて6000万程度は確保できそうでした。

だったら「自分の人生を生きる事にしよう」と、大きく舵を切ったわけです。

FIREこれまでの道のり~退職の意思決定から約半年の経緯
2021年6月から2021年12月の退職までの準備や意志表明、会社側の動きとpandaの心の動きなどを時系列にまとめてます。これからFIREを目指す方の参考になればうれしいです。あとは、残りの人生を悔いが残らないように生きていくことに全集中です。

 

スポンサーリンク

FIRE後の生活資金

世間で言われている老後の生活費の不足分として2000万を仮置きしましたが、決断するにあたっては、よくよく検証が必要です。

年金定期便のシミュレーションで、55歳で会社を辞めた場合に
その後60歳まで年金保険料を納めた場合と、納めなかった場合。

また受給開始時期を65歳の場合と、繰り下げて70歳とした場合なども確認する必要がありそうです。

pandaの場合、月当たりの生活費を25万として、年金は夫婦合わせて15万くらいはもらえそうでしたので、不足分は月10万円(年間120万円)。

65歳から年金を受給する場合、受給前の10年は25万×12か月×10年で3000万。

年金受給開始後、仮に90歳まで生きるとすると25年分では、120万×25の3000万。

合わせて6000万あればやっていけそうです。

つまるところ、取り得る策は(生活費)ー(年金受給額)=(不足分)を、配当金などの不労所得で補うか、貯金を切り崩すかの、どちらかしかないのです(無職の場合です)。

当然の事ですが、生活費の設定には、現在と将来の生活費を見積もれなくてはなりません。そのためには、現在の生活費を費目単位に把握しておく必要があります。

例えば、「大学2年生の娘への仕送りは、家賃込みで15万円2023年まで続く」といった類の事を含めて全てです。

これができて初めて計画が実行可能なものに変わります。

 

子孫に美田を残さず

これは西郷隆盛の言葉ですが、panda家では親の遺産をあてにするなと教えてあります。はなから、あてにはしていないようですが(笑)。

最近、格差問題が取り沙汰されていますが、我が国日本においては、土地等資産の所有権を制限するか、相続税率を大幅に引き上げない限り、格差が広がる仕組みはなくならないと理解しています。

なので小手先で相続税やら配当所得税やらを見直しても、格差はなくならず、大勢は変わらないのではないかと思います。

まあ、格差があっても別に気にはなりませんが。

 

複利効果からすると、資産家が過去に築いた資産は増える一方となり、格差は広がり続けるだろうし、与党の政治家の皆さん(特に世襲議員の皆さん)もそれを止めようとは望んでいないでしょう。

という言い訳も書いた上で、

私は自分の資産を、私を含めて今を生きている人のために使い切るつもりでおります。

 

貰えていたであろう給与所得と自由を比べてみる

早期退職を口に出した瞬間、上司、同僚、親、妻から、安定した収入がなくなり、退職金が減ることを懸念されます。

みな口を揃えて「もったいない」と。よくもまあ(経験者の正直な感想です)。

個人差はありますが、果たして65歳の自分は、自分の人生を豊かに生きられるか、を考えてみてください。

50代後半~65歳の人材であれば、人によっては1千万以上、役職定年などの制度があっても500万とか600万以上の年収を得ていたはずです。

それを10年分として5000万、プラスで退職金も早期退職者と比べて1000万程多くもらえるとすると、合計6000万も多くもらえるかもしれません。

1年あたり600万です。前にも言いましたが、これが自由の値段です。

さあどうしましょうか。自分の中でどう折り合いをつけるかです。そして自分なりの答えはすぐに見つかるはずです。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。

こちらの記事もご一読ください。

年金はどのくらいもらえるの? 年金免除申請と繰り下げ受給
失業中の身ですので国民年金保険料の免除申請をしてきました。免除申請をすると当然将来の支給額も減額されるのですが、いったいいくらになるのか試算してみました。また受給額を増やすことができる繰り下げ受給については、どのくらい繰り下げれば最適なのかについても考えてみます。
ライフプランを可視化する!エクセルで老後資金を簡単シミュレーション(サンプル付き)
資産シミュレーションの作り方を解説します。まずはここから、自由への第一歩です。FIREを目指す方には必須科目、目指していない方にとってもきっと人生設計の上で役に立ちます。老後や退職後の生活費や年金収入など、この先20~30年の収支を見通す助けになります。

一番人気のこちらの記事も、よろしければ見てみてください。

アーリーリタイア、実は暇かも
FIREの民には「暇でやることが見つからない」問題というのがありますが、よほど好きな仕事でもない限り会社勤めをしたくなることはなさそうです。二度と満員電車には乗りたくないですし、精神的な自由は、私にとって何よりも代え難いものですから。

 

panda

2021年末にFIRE(経済的自立と早期リタイア)達成。その後のリタイア生活や資産運用の情報を随時発信していきます。 趣味はバイク、株式投資、プログラミング、DIY、映画、アニメなど。

Recent Posts

FIRE卒業か? 仕事を趣味にする話

2024年に入ってから、少々仕…

4か月 ago

FIREサレ妻が今ならわかる!夫早期退職のきざし10選

相変わらずの低PVの当ブログで…

5か月 ago

目指せ「億り人」、億の資産を貯められる人のメンタル

全世帯の2~3%は存在する億り…

10か月 ago

早期リタイヤ2年後の真実

早いもので、2021年末にリタ…

10か月 ago