そもそも私は、会社の人間関係に押し潰され、単身赴任先の東京で一人鬱々としてたのですが、このままでは自分自身が保てなくなると思い、密かに退職を決意していました。
そして、そのコトを妻と両親に打ち明けたときの話です。
すこしでも早期退職などを考えている方(転職ではなく)にとっては、切実な話ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
予想はしていましたが、両親も妻も私の退職には反対のようです!
父からは「定年まで頑張れないか」、妻からは「退職後の生活が不安」と。
親世代(ちなみにpanda父は昭和10年生まれ)は、会社は定年まで奉公すること、お金は貯金が第一で株式投資などは信用できない、という考え方でした。
つまり不安の根本は、老後資金(生活費)。結局世の中お金が全て。
私は丁寧に反論しました、「じゃあ、いくら金があれば私は退職できるのか?」
信頼する家族に納得してもらうよう努力はしますが、現職を継続することには耐えられません。
もともと仕事自体にはやりがいはあったのですが、職場環境、特に今の人間関係の元では仕事を継続することは無理だと判断していました。
理不尽な上司やモンスター顧客に頑張って付き合っていましたが、このままだと、私の人格自体が崩壊してしまう気がしていました。
そして、自分自身が保てなくなって、自分の人生に対しても投げやりな態度や想像をしてしまうようになっていました。(この時点でだいぶ壊れかけてます。。)
反対する家族を無視して先走るのは本意ではありませんので、お金のことや、退職後の生活はこうしたい、こういう人生を過ごしたいという思いを丁寧に説明することが必要だと思いました。
それで、以下のような説明をしたんです。
住居費や光熱費、教育費や交際費を含めた年単位の生活費の総額。私の場合、娘が就職したことによる学費や仕送りの削減後の生活費を試算して、約20万円と想定しています。
この想定の裏付けとして、毎月の家計情報を1年以上記録しておくと説得力が増します。
現金、財形貯蓄、企業年金、投資信託、株式と年間の配当金額、想定退職金など。
家族の金融知識が乏しい場合は、詳しい説明は混乱させるだけなので、「何がいくらで、合計いくら」と事実だけを淡々と説明しましょう。
現在の年収または今後定年まで働いた場合の資産の増加額見積。会社によっては役職定年で給料がカットになる場合もありますが、ざっくり年収と生活費から定年時点での老後資金を見積もってみてください。
これが普通に定年まで働いた場合に、稼げたはずの老後資金ということですが、これがなくてもやっていける事を証明しなくてはなりません。
退職時期を仮置きし、今後95歳までの年間の生活費、リフォームや車の買い替え費用、年金保険料、健康保険料、介護保険料、固定資産税などの支出と、株式・投資信託の配当や年金などの収入が、どのように推移するかのシミュレーションプランを作成してください。
これが前項の照明になるはずです。
自分が幸せと思うことと、これから先3年サイクルくらいで実現したい事柄を整理します。
4,5のライフプランはよく考えて作成してください。これがないと、ただの現実逃避になってしまいます。特に5(会社を辞めて何をしたいか)を考えるのは楽しいものです。
以上をひととおり説明した結果、最後には両親も妻も「私が考えて決めたことだから」と信じて納得してくれました。
よかった~。改めて家族に感謝です。
初めての事のなので、ちょっとごたごたしましたが、あとは行動あるのみです。
次の記事から、いよいよ会社とのやりとりです。ではまた!
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