以前からFIREを目指して退職準備をしていたつもりでしたが、妻と、それから両親に打ち明けたときの話です。
すこしでも早期退職などを考えている方(転職ではなく)にとっては、切実な話ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
家族会議のその後
私の両親や妻からも反対される事態に陥ってしまいました。
父からは「定年まで頑張れないか」と。
妻からは「退職後の生活が不安」と。
FIREのような考え方は、私たちの親世代(昭和10年生まれの世代)には理解できないようです。
会社が決めた定年まで奉公することが第一で、また貯金至上主義で株式投資などはまともな人間のやることではない、という考え方の人が多いようですね。
不安の根本は、老後資金(生活費)だと思います。
一方で私の言い分は、「じゃあ、いくら金があれば私は退職できるのか?」
自分の身を守ることが最優先
事前に関係者に納得してもらう努力はするつもりですが、2021年度内には今の会社を退職することは私の中では決定事項です。
仕事自体にはやりがいは少しはあるのですが、今の職場環境では継続は無理だと判断しました。
これ以上続けても得る物はありませんし、このままだと、私の人格自体が崩壊してしまう気がするからです。
理不尽な上司やモンスター顧客に遭遇した時は逃げるしかありません。私の前任者も心に傷を受けて退職しました。
私の経験から言って、このようなモンスターな人たちは、自分が「普通ではない」ことを知りません。または知っていたとしても、治りません。
彼らの共通点は、ある程度の地位が高く、頭が良くて、激高しやすい(キレやすい)。
この手の人はどこにでもいます。ただ、それを我慢するのは私でなくてもいいでしょう、ということです。
代わりの犠牲者を出すかどうかは会社が判断することですから。皆様もどうかご自分の立ち位置にはお気を付けください。
家族との対話(その2)
私の親世代は会社への帰属意識が高く、私の早期リタイヤには反対しているようでしたが、お金のことや、退職後の生活はこうしたい、こういう人生を過ごしたいという思いを丁寧に説明することが必要だと思いました。
それで、以下のような順序で説明してみました。
1 過去3年程度を踏まえた今後の生活費
住居費や光熱費、教育費や交際費を含めた年単位の生活費の総額。私の場合、娘が就職したことによる学費や仕送りの削減後の生活費を試算して、約20万円と想定しています。
この想定の裏付けとして、毎月の家計情報を1年以上記録しておくと説得力が増します。
2 現在の資産
現金、財形貯蓄、企業年金、投資信託、株式と年間の配当金額、想定退職金など。
家族の金融知識が乏しい場合は、詳しい説明は混乱させるだけなので、「何がいくらで、合計いくら」と事実だけを淡々と説明しましょう。
3 定年までに稼げるであろう貯蓄額の予測
現在の年収または今後定年まで働いた場合の資産の増加額見積。会社によっては役職定年で給料がカットになる場合もありますが、ざっくり年収と生活費か見積もってみてください。
4 今後のライフプラン(金銭面)
退職時期を仮置きし、今後95歳までの年間の生活費、リフォームや車の買い替え費用、年金保険料、健康保険料、介護保険料、固定資産税などの支出と、株式・投資信託の配当や年金などの収入が、どのように推移するかのシミュレーションプランを作成してください。
5 今後のライフプラン(会社を辞めて何をしたいか)
自分が幸せと思うことと、これから先3年サイクルくらいで実現したい事柄を整理します。(バケットリスト)
4,5のライフプランはよく考えて作成してください。これがないと、ただの現実逃避になってしまいます。特に5(会社を辞めて何をしたいか)を考えるのは楽しいものです。
以上をひととおり説明した結果、両親も「私が考えて決めたことだから」と信じて、最後には納得してくれました。
家族とは、本当にありがたいものです。
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