人生100年というと、定年年齢を引き上げる話や、老後資金への不安をあおるネタになっていますが、果たして会社員はいつまで働くのが最適解なんでしょうか。
書籍「DIE WITH ZERO」にもありましたが、健康で気力があるうちにいろんな経験にお金と時間を使うべきではないかという意見があります。
一方、会社を辞めると、することがなくなって暇を持て余すばかりなので、働けるうちは働き続けるのがよいという意見もあります。
私panda55歳が30年務めた会社を辞めて思う所は何なのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
キャリアパスと収入
最近は20代や30代でFIRE達成といった記事を見かけますが、いや、びっくりしますね。
30歳のpandaは、結婚して第一子が誕生したばかりだったと思いますが、今振り返ると生活に追われる日々だったような気がします。
30代から40代半ばくらいまでが、ある意味、個人として一番成長できる時期で、この時期にいろんな経験ができると、その後の人生に大きな違いがでてくるような気がします。
例えばこの時期に、社内で頭角を現す人材というのが稀にいるんですが、こういう人は40代で部長になったりします。
まあ、普通は良くて40代で課長レベル、50代でうまくいけば部長レベルといった所ですね。40代で課長レベルに上がれなかったら、50代で課長レベルになって、そこでキャリアは終了でしょう。
55歳から給料は下降して、55歳~60歳では50歳時点の70%分くらいになったりして。60~65歳時点ではもっと下がって半分くらいになってるのではないでしょうか。
さあ、果たして、何歳まで働くのがベストなんでしょうね??
55歳で辞めるか、65歳まで働くか
私pandaが退職前の給料が月額50万、そこから社会保険7.5万円、所得税住民税が8.5万円の計16万円が差し引かれていました。
なので手残りは34万円。(3割以上持って行かれてますね)そこから生活費に30万、残りの約4万とボーナスはほぼ全額を投資に振り分けていたわけです。
ちなみに収入の3割くらいは税金や社会保険で持って行かれるので、10年働くとそのうち3年分くらいは、税金や社会保険のために働いているといっても過言ではないかもしれません。
55歳以降は給与は減っていくのが世の常ですから、例えば55~65歳の給与を35万とすると手取りは24.5万、手取り年収は約440万。
生活費が月々30万円なら余裕がありますが、住宅ローンなどを含めて35万円だと厳しいかもしれません。
年齢 | 給与月額 | 手取り月額 給与×70% | 手取り年収 賞与6か月含 | 手残り総額 |
50~55歳 | 50万円 | 35万円 | 612万円 | 3075万円 |
55~65歳 | 35万円 | 24.5万円 | 441万円 | 4410万円 |
ただ、金融資産や不動産収入などがある方を除くと、選択の余地はなくて、なるべく年金と貯蓄を上積みすることに注力するしかありません。
また、仕事が充実していて会社が好きだという方も、そのまま務める事はなんら問題はありません。
問題は、仕事に行き詰ったり、人間関係に嫌気がさしてたり、仕事以外に自分の時間を使いたいなと感じてる方の場合です。
このような人は、得るもの(給与収入や信頼)と失うもの(時間や気力体力)を天秤にかけて測ってみてください。果たしてこのままでよいものかと。
上記の例で、55歳で退職する(生活費360万×10年分貯金を取り崩す)のと、65歳で退職するのでは、65歳時点で単純に考えても約3600万金融資産が減るのと、減らさずに800万程上積みできる程の差が生じるかもしれませんが、これが受入れ可能か。
また、55歳でできる事と65歳でやれる事は、自ずと違ってきますから、少しでも体力がある間に好きな事をしたいと考えるのか、仕事優先でやりたい事をあきらめるのか。
いや、どちらかというと、このリスクとリターンに気がつくかどうかが最も重要です。
もっと早く40代でFIREしたい
もっと若い40代、例えば45歳とかでFIREしたい場合、これも基本的に考え方は同じですが、余命の長さによる不確実性を考慮しなくてはなりません。
45歳といえば、まだ子供も独立していない状態だろうし、十分な資産も築けていないかもしれませんし、夫婦関係も微妙に変化する可能性もあります。
お金については、子供の教育費を含めていくら必要かを計算し、それが達成できれば問題はありません。住宅ローンがあったとしても同様です。
夫婦関係については、日ごろから対話をしながら、同じ方向を向けるように、歩調を合わせる努力が必要です。(これ実は重要です)
人生100年か90年かはわかりませんが、第2の人生の折り返し地点を決めるのは自分です。
ライフプランを試算して、自分なりに勝ち目がありそうなら、やってみる価値は十分にあると思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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