2003年と2010年に刊行された、「13歳のハローワーク」、「新13歳のハローワーク」という書籍が、学校で教材として採用されるなどして大きな話題となり、累計発行部数で130万部を売り上げるミリオンセラーとなりました。
著者は村上龍さん。さまざまな職業を「○○が好き」という好奇心に応じて探せるように分類されており、最終章では「○○が好きだからといって△△になれるわけではない」と、読者に警告を告げる現実的な内容となっています。
今回は55歳でどのような職業に就くことができそうなのか、世の中の求職の状況なども参考にして少し考えてみようと思います。
世間では人手不足が話題になっていますが、
シニア世代は何歳まで働く必要があるんでしょうか。。
失業の状態とは
先日、ハローワークに雇用保険説明会に行ったのですが、その内容にも少し触れておきたいと思います。
まず雇用保険制度というものは、労働者が失業した場合や休業を余儀なくされた場合などに、必要な資金給付を行って生活の安定を図ったり、再就職や能力開発を支援することを目的としています。
なので失業給付ではなく、求職者給付が正しい呼び方であり、仕事を辞めたら必ず支給を受けられるものではなく、失業状態にある方のみが必要な資金給付(基本手当)を受けることができます。
失業状態というのは、
- 積極的に就職をしようとする意志があること
- いつでも就職できる能力(健康状態・環境など)があること
- 積極的に仕事を探しているにもかかわらず、現在職業に就いていないこと
なので、病気やケガ、妊娠、出産、育児などで就職することができない方は、基本手当を受けることはできません。
また、求職期間中にアルバイトなどをしたり、会社の役員に就任したりしたこを申告しなかったり、虚偽の申告をしたりして支給を受けたり、受けようとした場合は不正受給となり行政処分の対象となります。
この辺は、説明会で若干厳しめの説明がありました。
一般職の求職情報はどんなものがある?
説明会では、求職情報の一部を印刷物でいただきました。ハローワークのインターネットサービスで、いつでも照会できるようです。
いただいた求職情報で、正社員採用の場合の年齢制限を見てみますと、職種によって59歳以下、44歳以下、40歳以下といった制限があるようです。
40歳以下 | 営業スタッフ、配送・倉庫管理 |
44歳以下 | 営業職、工場内仕分(工場長サポート) |
59歳以下 | 営業職(提案)、経理・総務、施工管理、病院・薬局受付事務 |
不問 | 保全業務、清掃、一般事務・受付 |
なるほど、長期間働くことを前提にしたような求人は年齢制限があるようです。実務から入って、管理業務までの将来を見越した正社員採用の対象となるのは40歳までです。
一方、扱う製品やサービスによらず、潰しがききそうな営業職は、59歳まで幅広い経験者採用枠がありそうです。その方のスキルや経験と賃金の関係で採用が決まるのでしょう。
年齢不問は、基本的には誰でもできるような業務になっています。
それならパートでも良さそうですが、パートの場合は継続的な人材を求めていない所に違いがあるようです。
またハロワ職員のお話では、最近の求職状況は看護、介護関係の求職は多いが、それ以外はかなり少ないそうです。
いつの時代も、手に職がある方は強いですね。
さて、pandaは2022年現在55歳です。
一見したところでは、IT関係の経験は需要がなさそうでした。事務作業でエクセルが条件になっている程度です。
提案ができるベテラン営業職や、工事管理や病院のレセプト経験はありませんので、一般事務や清掃などしか選択肢はなさそうです。
その場合、1日8時間勤務の週休2日で18万(手取りは15万)程度。
パートだと1日6時間勤務の週休3日で12万(手取りは10万)程度。
いずれにしても時間的、金銭的に折り合うのは難しそうです。
週の勤務時間をせいぜい2日×5時間程度にしたいと考えると、パートがせいぜいでしょうね。
やはり、この年齢の再就職事情はなかなか厳しいようです。せめて何か、売れるスキルや知識があればよかったんですが。。
しかし自分の市場価値を再認識するのは大事ですね。求職活動の厳しさをあらためて思い知りました。
同年代で早期退職を目指す方は、仕事をするかどうか、しない選択肢があるのか、自分の懐事情とよく相談してから決断してくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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