先日3つ年上の兄から「もう働かないの?もったいない」と言われて少しモヤりました。
自分にお金を稼げる能力や
スキルがあったとして、
それを使わないことは
もったいないことなのでしょうか?
「働かないのはもったいない」という人たち
思い起こせば、早期退職を決意した会社員時代の私に対して、上司や家族は口々に「もったいない」と。
この「もったいない」は、
- 毎月の給料とボーナスがなくなる
- 自己都合で退職すると退職金が減る(私の場合は半額になりました)
- 今の会社は辞めても、スキルがあれば活躍できる場所はあるはず
という意味あいがあります。
会社の視点から見ると、これからも会社の売り上げに貢献できたはずの人材を失うことは、それなりの損失かもしれません。
まあ実際は一人くらいいなくなっても、たかが知れてるんでしょうけど。
代わりができる人材もいるでしょうし、組織の新陳代謝という意味からもそう悪い話でもないのではないという気もするんです。
さらに社会一般の視点からみると、日本の経済活動に貢献できるかもしれない労働者(消費者)を遊ばせておくのはもったいない。
もっとこき使ってお金を使わせて、日本のGDPを上げるのに貢献させるべき。ちゃんと税金おさめろ。
ここまでひどくないにしろ、資産運用利益に頼って生活してやろうとしているFIRE民は、非国民的な視線で見られてるいるのかもしれませんね。
でも、もったいないのは本当にお金だけでしょうか??
お金と時間どちらが大事
いやいや、自由な時間を妨げない範囲で仕事をするのはやぶさかではありません。
ただ、「自由な時間を妨げない」というのが簡単なようで難しいんです。
「ちょっと明日から旅行に行こうかな」という思い付きな行動がしづらくなると思うんですよね。
人生を85年と考えると、55才で退職した私に残された時間は30年です。
健康寿命を75才と考えると、アクティブに生きるために残された時間は20年。
まだ見ぬ景色、味、匂い、文化、人間。果たしていくつ記憶に残せるのでしょうか。
私のやりたい事リストに書いてある、日本一周旅行、ヨーロッパ旅行、パラグライダー、キャンプツーリングなどは、まだ手をつけられていないものがほとんど。
今すぐにでも取り掛からなければ時は待ってくれません。
このところ生活習慣病などを発症している我が身を思えば、少しでも元気なうちにやりたい事(やれる事)はやっておこうと思うのです。
「働かないのは持ったない」という人たちには、
「好きでもない仕事に時間を費やすの方がもったいない!」と答えてやりましょう。
やりたい事が仕事くらいしかない
一方、「やりたい事が仕事くらいしかない」、「仕事はしたくないが生活のために働くしかない」という方もいらっしゃるでしょう。
やりたい仕事だったとしても、どうしても時間に拘束されたり、人間関係に気を遣ったりと、仕事をする上でのストレスは避けられません。
多少ストレスがあるくらいが、人間、逆に活力が湧いたり、長生きしたりする説もありますが、過度の精神的、肉体的ストレスがある環境には長く居続けるべきではありません。
一度壊れた体や心は、全く元通りに回復するとは限りませんので、何かしら不具合が残ってからでは遅いんです。
今仕事以外のやりたい事が見つからなくとも、時間をかけてでも見つける努力をしてみては。
日々の生活に冒険を
やりたい事がありすぎて時間が足りない → いろんな工夫してすきま時間を作る → やりたい事にもっと時間をかける → 最初に戻る・・
というのが理想です。
ただ、そんなにやりたい事がない場合はどうしたらいいのか。
これはまさに「人生の無駄遣い」と後ろ指さされても仕方ありません。
そういう時は、日々の生活の中にちょっとした冒険を取り入れることを意識してみましょう。
例えば、
- 子供の時にやりたかった事に挑戦してみる
- 普段通らない道を通り、普段降りない駅で降りてみる
- 習い事や体験教室に参加してみる
- いつもは見ない本や映画を手にとってみる
- 赤の他人に話しかけてみる
- 1人に飲みに出かけてみる
ちょっとした「冒険」を試してみてください。
自分の中で何かが変わり始めるかもしれませんよ。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ではまた!!
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